SS徒然未分類リネ日記
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2007.04.08 Sun
タマえもん


それは、ある日の早朝の風景。

めずらしく登校してきた横島は、久々に見る自分の席に微妙な違和感を感じていた。

「なあ愛子?」

「なあに横島くん?」

尋ねてみたのは学校妖怪である愛子。彼女ならば四六時中学校にいるわけだし、今自分が感じている違和感もスッキリ解決してくれるはずだ。

「なんで俺の机だけ引出がついてるんだ?」

「え?あら、ほんとだ。」

そう、ごく一般的な学校の机というものは、教科書やノートを収納する場所はあるのだが、大体がその為の「荷物棚」のようなものが設けられているが普通である。
間違っても、今目の前にある自分の机のような「コイ○ミ学習机」みたいなちゃんとした引出などついていないのだ。

「……いたずらなのか?だとしても意味がわからん。」

横島は席につくと、とりあえず引出を引っ張ってみた。

……………………
………………
…………
……にょき

!!!!なにかいる!!!!

横島はあわてて引出を閉めようとしたが、中から出てきた手に阻まれた。

ガッシ!!と捕まれる腕。ここに契約は結ばれる…。




「…え~と。こんにちわ、わたしタマえもん♪」


机の中からキツネの着ぐるみを着た少女が現れた。…世界は停止した…。


「「「「うぉぉぉ!!横島(君)が少女を誘拐して机に囲ってたぁぁぁ~~~!!!」」」」

「横島くん!ロリも監禁も犯罪だと思うの!!」

「アホかぁぁぁっぁぁぁ!!!!」

世界の再起動は級友達の暖かい激励と、それに答える男の咆哮だった。


「はぁはぁ……とりあえず突っ込みどころだらけだが、お前は何ものだ?」

「見て分からない?」

「まったく分からんから聞いているんだが。」

「未来からきたキツネ型妖怪よ♪」

…しかたないわねえ…などと呟きながら着ぐるみ少女は言葉を紡ぐ。




「……さらに突っ込みどころだらけだが、なんで机の中にいたんだ?」

「あら?常識でしょ?」

…バカねぇこの子は…などと呟きながら着ぐるみ少女は言葉を紡ぐ。




「もうええわ、んで何しにきたんだ?」

「なにしにって…………なんとなく?」

「なんでそこだけ違うんじゃあぁ!!ここまで来たら普通『あなたを美神と結婚させるため』とか言うべきだろが!」

「……美神ってダレよ?」

何かを受信していた横島は、ある猫型ロボットとの相違点についてつっこんだ。


「まぁいいじゃない。『あ~るタマモ一郎』とかじゃないんだから役に立つって。ちゃんとポケットあるわよ?」


なんとなく不条理に対して血涙を流していた横島だったが、その言葉に立ち上がる。

「ほんとか?!んじゃ裸のね~ちゃん出してくれ!!!」

あんまりにも煩悩丸出しな願いだが、これが横島クォリティー。クラスの男共も固唾を呑んで見守っている。

「あ、無理だからそれ。」

「なんでじゃあぁぁぁっぁぁぁ!!!!!」

またしても血涙に沈んだ。


「タマモちゃんは何だせるの?」

興味深々という感じで愛子がタマモ(何故か?呼び名がタマモ)に尋ねた。

「え~とね。まず『お揚げ』♪」

愛子は異世界の電波を受信したのか、なんとなくコレは予想の範囲内だったりした。

「それでね、あと『うどん』『ネギ』『ダシ』『醤油』…………」

「ちょっとまて」

延々と続くタマモの道具紹介に横島が横槍を入れた。

「さっきから聞いていれば、『きつねうどん』の材料ばっかやないか。」

「む!失礼ね!ちゃんとご飯も出せるから『稲荷寿司』も可能よ!」


…お引取り願おう…横島は強く思った。


「あ!引出の中に『きつねうどん』が!!」

「え?どこどこ??」

タマモは引出の中に首を突っ込んで中を覗いている。
横島は着ぐるみの足を持つとタマモを引出の中に押し込んだ。

「え?きゃぁぁぁ!!!」

バタン!ビーーーぺたぺた。

引出を閉め、ガムテープで厳重に封印すると何事もなかったかのように席に着いた。

ちょうど先生も着たらしい。
横島の久々の登校は、何事もなく無事はじまったようだ。








「あ~つかれた~。」

夜、美神のところのバイトを終えて横島は帰宅した。
今日の除霊は結構ハードだった。疲れてしまっていて、今は一刻も早く眠りたい。

重い体を引きずるようにして、布団の入っている押入れを開けた。

……………………
………………
…………
……「なによ?」

そこには未来から来たキツネ型妖怪が居た。







おしまい








後書きのようなもの

え~とはじめまして、キツネそばです。
SS初めてなものでお見苦しくてすみません。
なんとなく「タマモ」から「タマモン」「タマえもん」と電波を受信して
書いてしまいました。

(( ̄^ ̄ )ゞ
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