SS徒然未分類リネ日記
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2007.04.08 Sun
「なぁ?」

「パリパリポリポリ…なによ?」

ここはいつもの横島邸。
主である横島と居候の『未来からきたキツネ型妖怪』であるタマモ(本名タマえもん)は、相変わらずグダグダしていた。
特にタマモは『揚げコプター』で乾燥させた薄揚げをお茶受けにして、例の本を読んでいたりする。


「いいかげんGS連載としてはだな、イベントとかこなさんと不味いんじゃないか?」

何かの電波をキャッチしたらしい横島はそんなことを呟いた。

「なによ?このグウタラ居候ライフに文句があるわけ?」

『…言いたい事だらけだが』という突込みを、かろうじて横島は飲みこんだ。

「つうかだな、毎度毎度『道具出して俺が酷い目にあっておしまい』じゃイカンと思うんだが。」

横島は横島なりに色々と考えているようだ。
決して『自分が酷い目で終わる』のが嫌だという理由ではないと思う…。


しかし、そんな横島をタマモは『ふっ』と鼻で笑った。

「あまいわね!」

「そうなのか?!」

「『某ネコ型ロボットの先輩』はそれだけで数十年戦っているのよ」

「んな大御所と一緒にするんじゃねぇぇぇぇ!!!!」

今日も魂の雄叫びは絶好調である。




「大体なんでイベントなんてこなしたいのよ?」

…ぐうたらなあんたが…とタマモは目と口で言ってきた。

「いや、だってだな。GSとして開眼とかしとかんと、色々まずいだろ?メドーサとかアシュタロスとか」

横島は更に電波を受信して、レッドカード発動並の言葉を並べる。
シリアスSSならば、これだけで抑止力が働く勢いだ。

「あ、それないから」

…は?ないんか?

「わたしがきて未来が変わったのよ♪」


そう、未来からきた○○はその行動により過去を変えることが可能である。
『某ネコ型ロボットの先輩』なんて、それはもう不条理なまでに変えまくっている。
抑止力なんてポイだ。

「…ということは、俺が霊力に目覚めて、貧弱な煩悩少年からヒーローへと成長していくサクセスストーリーとかは………」

「なし♪そんなのぜ~んぶなし♪」

……………………
………………
…………
……

「イヤジャン!イヤジャン!!
 ヒーローでモテモテじゃないとイヤジャン!!!」

横島マリンは高速地団駄を踏みながら全身全霊で駄々をこねた。


「ふぅ…しかたないわねぇ…」

などと言いつつ、タマモはお腹のポケットをゴソゴソしだした。






というわけで、妙神山に来た。

「…どういうことか説明してもらおうか」

「なにをよ?」

「お前、ポケットごそごそはなんだったんだ?!」

まったくだ、ポケットごそごそから妙神山到着は、普通の人の脳内では接続しないだろう。

「『どこでも引き戸』を出したんじゃない」

「なんだそれは?今度こそ『どこで○ドア』のパチもんか??」

「失礼ね」

しかし、その口調とは裏腹に、横島頭脳では『どこ○もドア』を使用した完全セクハラの数々がシュミレートされていた。

『どこで○ドアを使って、美神さんの寝室に侵入!いやそこまでは無理でも、留守を狙って私室に入れれば……お宝入手し放題やぁぁぁ!!!」

「あ、無理だからそれ。」

「しまったぁぁ!またしても口にでてたぁぁ!!それよりなんでじゃぁぁぁぁ!!!!」

ボケと突込みを同時にこなす。彼の魂はやはり関西人であるようだ。

「この『どこでも引き戸』は、豆腐屋&うどん屋&すし屋等揚げ関係の所しかいけないのよ。ほら暖簾ついてるでしょ?」

「なんじゃそりゃぁぁぁぁ!!!!」

…恨むならmeoさんを恨みなさいよ…などと理解不能なことをタマモは言い捨てた。

「つまり『どこでも引き戸』で妙神山の麓のうどん屋さんまで来たのよ」

「んじゃ、そっからの登山はどうやったんだよ?」

一通りお約束の慟哭を終えた横島が突っ込んだ。

「そんなの徒歩に決まってるじゃない♪」

「どおりでクタクタだと思ったよぉぉぉぉ!!!!!!」

『どこでも引き戸』やはり微妙な秘密道具であった。




「なんだ騒がしいと思ったら横島ではないか」

そう言って声を掛けてきたのは、妙神山の門番である鬼門。
ちなみに二人いて『右の』『左の』と区別するらしい。

「となりの娘(?)は初めて見る顔だな。時に何しにきたのだ?」

横島は経緯を説明した。


「…つまり、ヒーローになって姉ちゃん達にモテモテになりたいから、パワーアップしに来たと…あいかわらずアレだなおぬし…」

「ほっといてくれ!」

「まぁいい。そういうことならばおぬしは修行者だ。見事この鬼門を突破してみせい!」

鬼門が叫ぶと、何処からともなく首のない巨大な石像が二体現れる。
そう、妙神山で修行するには、この鬼門を倒さなければならないのだ。

……………………
………………
…………
……

「すっかり忘れてたぁぁぁぁぁ!!!!」

妙神山での修行と聞いてから、横島の頭の中では、小竜姫様とのくんずほぐれつなシーンしか展開されていなかったため、鬼門のことなどすっかり抜けていたのである。

そして、今の横島は只の貧弱煩悩少年でしかない。

「んなもん勝てるわけねぇ~どうすればいいんじゃぁぁ!!」

そんな彼の肩に『ポン』と手が置かれる。

「大丈夫よ横島。こんなときの為にわたしがいるんじゃない」

「たとえ横島が、知恵も勇気も力も皆無、あまつさえアレも皮かむりなセクハラ少年だったとしても、わたしがついているわ」

タマモは爽やかな笑顔でサムズアップすると、ポケットをごそごそしだした。

「あいつらは、大きさと重さで勝負するタイプと見たわ!だからそれを封じてしまえばいいのよ!」

「ちょっとまて!!みっ!見たんか?!お前見たんか??!!」

そんなことよりも重大事が横島にはあったようであるが。




…そして…

「はい『スモール薄揚げ』♪」

取り出したのは、手のひらサイズのいなり寿司なんかによく使われる薄揚げ。
汁もほどよく染み込んでいて、酢飯をいれれば直ぐにでもいなり寿司が出来そうだ。

「…これはなんだ?」

「これは『お揚げに包んだ物を小さくしてしまう』道具よ」

「それでどうするんだ?」

「だから、あの鬼門というのをこれで包むの」

もう一度説明しよう。
鬼門の呼び出した自身の体である巨大な石像は、小さく見積もっても3,4メートルはある。
対して、目の前に提示されたお揚げは手の平サイズだ。

「どうやって包めというんだ?」

「そこはコツよ」

「んなコツ知るかぁぁぁぁっっ!!!!」

そんな間抜けなやり取りをしていたが、鬼門も暇になったのか問答無用で向かってきた。
「もうヤケじゃ!なんとかしたるう!!」

……………………
………………
…………
……
なんともなりませんでした


戦い(?)が終わった後には、ボロボロになった横島、そしてそれを見下ろすような鬼門の仁王立ちがあった。

「…右の」

「…左の」

「「遂にわしらにも勝利の時が!!!!」」

そう、SS史上初(?)となる『鬼門 > 横島』の公式が完成した瞬間だった。

これまで原作、SS共に数々の話に登場してきた彼らであるが、二人が勝利した描写というのに筆者はお目にかかったことがない。
なんとも不遇なキャラクターである。


「まったく。だからコツって言ったじゃない」

ヤレヤレといった表情でタマモが首を振った。

「ときに娘(?)。お前はどうするのだ?」

『左の』が感動に緩みきった表情でタマモに尋ねた。
『右の』は勝利記念と題して石碑なんてつくっていたりする。

ん~~と考えていたタマモであったが。

「見てなさい横島。わたしがコツを教えてあげるわ!」


そして、タマモVS鬼門がはじまる






対峙する『巨大な首なし石像』と『きつねの着ぐるみ』
……シュールだ、とてもシュールな光景だ。

タマモは右手に『スモール薄揚げ』を持ち、しかけるタイミングを窺っている。

そして……両者の間に木の葉が舞い降りた時、タマモが動いた!








「それ!『鬼門破壊爆弾』♪」








「「「なんじゃそりゃぁぁぁぁ!!!!てか『スモール薄揚げ』どこいったぁぁぁぁ!!!!」」」


『タマモ>>>>超えられない壁>>>>鬼門>横島』の公式が完成した瞬間だった。




「むぅ、いろいろアレだが娘、とにかくおぬしは合格だ。中に入るがよい」

門が開きタマモは中に入っていく。
そして、横島も続こうとして門に足を踏み入れたが、

…鬼門に取り押さえられた。

「おぬしは合格してないではないか」

……………………
………………
…………
……




「ほらほら横島、これが『サイキックソーサー』よ♪」

「ちくしょぉぉ!!なんだかとってもどちくしょぉぉぉぉぉ!!!!!!」







おしまい








所替わって某竜神さまの自室

「えっ?終わり?わたしの出番は??」










後書きのようなもの

え~と、キツネそばです。
またこんなのです^^;
妙神山なのに小竜姫様がでてきませんw

(( ̄^ ̄ )ゞ
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