SS徒然未分類リネ日記
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2007.04.08 Sun
薄暗い部屋の中。

一塊の集団が、その場に鎮座していた。
彼らは皆一様に人外のものであり、それも各々が只ならぬ力の所有者であった。

そんな彼らが見つめるのは、スクリーンに映し出された映像。

『あ、それないから』

『わたしがきて未来が変わったのよ♪』

『なし♪そんなのぜ~んぶなし♪』

未来からきたキツネ型妖怪の姿である。

そして映像はそのままに、クルリと首座に座った影が皆のほうに向き直り宣言する。

「諸君!こいつが我々の敵だ!!」

かの恐怖公その人であった。

……………………
………………
…………
……

「アシュ様?なにする気なんです?」

一同を代表するような形で、ベスパが質問する。
それに対してアシュタロスは苦渋にまみれた表情で搾り出すように言った。

「…この世界(SS)は腐っている。
 我々は、この汚れ切った世界(SS)を在るべき姿に戻さねばならないのだよ」

その為には…

「この訳の分からぬ『キツネ型妖怪』を全力で排除しなければならないのだ!」

と言い切る恐怖公。


「くだらん…わしは帰らせてもらうぞ」

そう言って席を立つ猿神。かの斉天大聖その人である。

「貴様は認めるというのか?このままでは『横島の成長を助けサポートする神』も『宿敵として描かれる悪魔』もすべてなくなり、ただグダグダな世界が繰り返されるだけなのだぞ?!」

「ふん、元々わしはそのようなことどうでもいい」

そういって、部屋から出て行く斉天大聖。
…日がな一日ゲームしてられればいいんじゃ…と呟きながら。


「姉上、そろそろ訓練の時間です」

「…そうだな、では我々も帰らせてもらうか」

席を立つ魔界軍所属の姉弟。


「パピは、めんどくさいのはイヤでちゅ」

「…アシュ様、こんな世界で事を起こしても不幸になるだけの様な気がします…」

と拒否の姿勢をとる蝶と妖蜂の姉妹。


「わたしも面倒なのね~」

「あぁ、君は初めから期待していないから」

「ヒドイのね~~(泣)」




次々と退出者が相次ぎ、気づけば部屋には三人が残されたきりであった。

「…では私も帰らせていただきます」

といって、席を立つ小竜姫だったが。

「待ちたまえ龍神の姫よ」

「…なんですか?私はこのようなバカげた事に関わりあいたくないのですが?」

あきれたような視線をおくる小竜姫。潔癖な彼女からすれば当然な反応である。
しかし、そんな彼女を見やりつつ、アシュタロスは手元のリモコンを操作した。

<<所替わって某竜神さまの自室>>
『えっ?終わり?わたしの出番は??』

画面に映し出される、ある日の姿。この映像に小竜姫の動きがピシリと固まる。

「龍神の姫よ、お前には分かっているはずだ。
 妙神山イベントをこのような形でスルーされてしまった今、もはや
 『力を授けてくれる存在的な立場』も
 『頼りになる友好的な神様役』も
 『同じ流派の師弟関係…ちょっと進んでラブラブも?』という展開も、
 もはや在りえないのだということが」

「つまり、GS屈指の準レギュラーともいえるお前が、この世界ではMOB以下の扱いで終わってしまうということだ!!」

その一言に完全に石になる竜神の姫。


「そして、我が娘ルシオラ…」

と、最後に残った一人に語りかける。

「正当なるGS二次の世界では、お前は悲劇のヒロインにして、横島の最も深いところに位置することになる女性のはずだ」

…しかし…と言葉をつづけるアシュタロス。

「お前も分かっているのだろう?この壊れかつ完全なるグダグダ空間では、お前と横島とが『ラブラブ』になるような展開は望むべくもないのだということが」

蛍の化身である少女は、下を向いたまま動かない。


「そして私は、物語のラスボス的存在という、ある意味スタッフロールで主人公の次くらいに扱いが大きくなるはずであったのだ。それが」

『なし♪そんなのぜ~んぶなし♪』

そう、この一言でサクッと終わってしまったのである。

……………………
………………
…………
……

数刻の時がながれた、この間に各人の中でどのような葛藤があったのかは想像の域を出ない。
しかし、決断は為された。

「…分かりました貴方と手を組むのは釈然としませんが、協力しましょう」

「私も…やります!」

「そうか…やってくれるか…」

そう言って視線を交える三人。
…ここに盟約は交わされたのである。




「…と、いうことで貴様と決戦的なことをしたいのだが、場所はやはり南極でいいだろうか?」

『いいんじゃない?』

は?と展開についていけない娘二人。

見れば、スクリーンに映し出された『キツネ型妖怪』が床に寝そべってマンガを読みながらアシュタロスに答えている。

ものすご~~~くアレな予感がした。






そして、決戦の舞台『南極』。

未来からきたキツネ型妖怪タマモと、アシュタロス、小竜姫、ルシオラは白い雪原で対峙していた。

「まずは、逃げずにきた度胸を褒めておこう、キツネの娘よ」

アシュタロスはビシっとGS世界のラスボスっぽく決めた。

「しかし、我ら三人を敵にして果たして勝てるかな?」

アシュタロスの台詞がビシっとGS世界の雑魚なった。

「いくぞ、キツネの娘!お揚げの貯蔵は十分か?」

アシュタロスの台詞がついにどっかのパロディーになった。
…すでに勝負は見えているかもしれない。




「…とりあえず、後ろのバカは放っておいて。
 我が名は小竜姫!私が来た以上、もはや往くことも引くこともかなわぬと心得よ!!」
「蛍の化身にしてアシュ様直属の三姉妹が長女ルシオラ!いくわよ!!」

そういって、タマモに向かっていく二人。
決戦第一ラウンドははじまった。

タマモは二人を迎え撃つべく、お腹のポケットから強力な秘密道具をとりだす。

「『豊胸(ビッグ)お揚げ』♪」

※タマモの秘密道具講座
 『豊胸(ビッグ)お揚げ』っていうのは「どんな胸でもボインボイン」
 という正に一部女性にとっては夢のような道具よ。
 発案者はシヴァやんさんだから、苦情は氏かJAROに電話してね♪

三人の中間地点に投擲される最終兵器。
その甘美な説明に『一部女性』である竜神の姫と蛍の化身は動きを止めた。

そして…

「困ったわ。それ一人分しかないのよね」

…ここに盟約は破られたのである。




「流石だな。選りすぐりである二人をいとも簡単に突破するとは」

「残るはアンタ一人ね」

後ろでは、まさにハルマゲドン級の物凄い戦いが繰り広げられているが、それをあえて二人は無視した。

「しかし、ここまでだな。
 貴様と私では力の差がありすぎる、私には指一本触れることも適うまい」

そう、相手はアシュタロス。腐りきっていても魔王級の一人である。
パワーもスピードも全てにおいて桁違いの存在であった。

「そうね、でも貴方は私に勝てないわ」

不敵に笑うタマモ。だが、

「そういう台詞は…この如何ともしがたい実力差を少しは埋めてから吐きたまえ!」

そんな彼女をアシュタロスの最大級の攻撃が襲った。

……………………
………………
…………
……

「バッ馬鹿な?!効いていないだと?」

そこには変わることなく立っているタマモ。蚊が刺したほどのダメージも受けてはいない。

「なぜだ?!」

アシュタロスは焦る。
自らの、魔王級一人が絶対の自信を込めて放った一撃である。それは天界、魔界の両最高権力者に対してですら有効であるはずの攻撃だ。それが全く効いていない?

幻術やそんな代物ではありえなかった。
確かにヤツはそこに存在し、我が攻撃を阻んだ。

…いったいどうやって?

「これよ?」

といって、タマモが手にしたのは子狐型が可愛らしい何やら電話のようなもの。

「なんだそれは?」

「これは『もしもFOX』という道具よ♪」

※タマモの秘密道具講座
 『もしもFOX』っていうのは「もしも○○だったら」なんていう
 もしもをかなえてしまうという、ある意味最強最悪のとんでも道具ね。
 正直これさえあれば、他の全ての道具はいらないんじゃないかしら?
 元ネタはもちろん「もし○ボックス」よ♪


「わたしはこれで『もしも私にはアシュタロスの攻撃が効かなかったら』という願いをかけておいたのよ」

「なっ!…それはコスモ・プロセッサ(宇宙処理装置)ではないか??!!」

たしかに、やっていることは変わらない。

「宇宙意志は??宇宙の反作用はどうした??世界を意のままに改変しようとすれば、それは『宇宙のレイプ』のはずだ??!!」

アシュタロスは絶叫する。なんといっても別次元ではしょっちゅう自らが行っていることだから詳しい。

「フ…アンタは正しいわ。
 宇宙を変換処理することは非常に大きな反作用を生む。それがすなわち変換者を排除しようとする『宇宙意志』よ」

でもね…とタマモは続けた









「合意はレイプじゃないのよ?♪」









「なんじゃそりゃぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!!!!!」

恐怖公の雄叫びは絶好調だ。




「まぁ、こんな話、長々と続けてもしかたないから…」

タマモは受話器を手にすると

「『もしもアシュタロスがどこかに飛ばされてしまったら』」

とても可愛く『もしも』をお願いした。

「納得できぃぃぃぃぃぃぃんんんん!!!!!!」

そして、愉快なドップラー効果を残しながら、恐怖公アシュタロスは消えていったのである。
















所替わって白亜紀のある海岸

「よう…おそかったじゃねえか」

飛ばされてきたアシュタロスを白亜紀サバイバル七日目に突入しようとしているバンダナ少年が迎えた。




そして…南極

「…やりますね」
「…あなたこそ」

カップを同じくするものは種族を超えて分かり合えるのかもしれない。










おしまい






後書きのようなもの

え~と、キツネそばです。
アシュでてきました、でも二度と出ないと思いますw
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