SS徒然未分類リネ日記
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2007.04.08 Sun
初夏。これから段々と暑くなっていくであろう、そんな夜の物語。

横島忠夫は、その日いつもより早めに帰宅して、厳重に窓や扉を封印し、美神のところからパチってきたサブマシンガンを手にしながら、部屋の隅でおびえていた。

「…ついに、今年もこの日が来てしまったか」

窓の隙間から差し込んでいた日の光も絶え始め、辺りは夜の帳が支配する世界となる。
戦いの時間のはじまりだ。

ドゴンッ!ドゴンッ!ドゴンッ!!
…ミシ…ミシ…ミシミシ…

何かが厳重に封印した扉を叩く。この日のために用意した20ミリガンダリウム合金製の特注扉だったが、情けない音を立てて今にも破られそうだ。

ドゴンッ!ドゴンッ!ドカーーーーン!!

ついに封印が解かれてしまった。
そして、破壊された扉の向こうから、恐るべき襲撃者が姿を現す。




「我が名は─────織姫!!」




今日は7月7日。世間一般では七夕と呼ばれる初夏の日であった。

「さぁ。望みどおり、わらわと一夜を……今宵そなたは、わらわのダーリンじゃ」

「帰れ化け物めぇぇぇ!!」

フルオートでマシンガンを発射する横島。だが、織姫の見事な筋肉の前には銀玉鉄砲ほどのダメージも与えられない。

「むぅ、そのように照れずともよいであろうに」

「照れてなんてないわぁぁーー!!!!」

マシンガンが効かないため、破魔札をかまえる横島。
なんというか織姫は神様だから、破"魔"札なんて効かないはずなのだが、なんとなく効きそうな気もするのはなぜだろう?

「来るんじゃねぇ!来るな!来るなぁぁ!大体なんで毎年来るんだお前は!!」

もはや食べられる寸前の小動物のような横島。

「なに……わらわはまだ、そなたとの熱い夜を過ごしておらぬゆえな(ポッ)」

そういって、頬を染める織姫。

「というか、横島。お主はわらわが変身できることを忘れてはおらぬか?」

「はっ!そういえばそうだった!」

そう、織姫は変身できちゃったりする。
だから元が『漢』と書いて織姫と読むような彼女であるが、変身しちゃえばアラ不思議、絶世の美女の御出現なのだ。

「たしか美神といったか?お主の好みの姿は」

「ぐぅぅ。いかん!正気を保て俺ッ!!あぁ、でも変身されたら何が現実で何が虚構なのかもーーーーーー!!!」

織姫は…フフフッ…と微笑すると、遂にその変身能力を使用した。




「横島クン……私とじゃイヤ?」

「…………………………イヤだ」

目の前には、美神の顔と『漢』の肉体を持った織姫がいた。

「むぅ、なんじゃこれは?」
「知るかっ!俺の方がききたいわ!!」

ええい今一度…と再度変身する織姫。




「横島クン……私のこと……好き?」

「…………………………嫌いにきまっとろうが」

今度は、『漢』の顔と美神の肉体を持った織姫がいた。

「ぬぅ、なんということじゃ!」

まったく恐ろしい絵面である。




「…………で、どっちがいいかえ?」

「どっちも御免じゃ!!」

「ぬぅ」

もはや面倒なので、もはや変身を解いて、じりじり迫る織姫。
横島は押されるようにしてじりじりと後ずさりする。
そして、壁際に追い詰められた。

「フフフッ。もはや後ろはないぞ」

勝者の余裕で見下ろす織姫。
どうでもいいが一夜を共にとかいう雰囲気ではまったくない。

「おっと、そういえば。そなたを喜ばせようと、用意してきたものがあったのじゃ」

そういって、なにやら取り出す織姫。出てきたのは洋服のようだ。

「織姫は機を織るのが本職故な、このようなものを作ってみた」

そして、おもむろに着用しはじめる。

……………………
………………
…………
……

目の前には『メイド姿の織姫』が仁王立ちしていた。
破壊力はある意味ハルマゲドン級である。

「どうじゃ?下界ではこれを『萌え』というのであろう?」

そう言って満更でもない織姫様。
もはや横島は魂が抜けかけている。

「んー?反応が悪いの?……そうか!?そういえばあれを忘れておったな」

なにやら一人納得し、ゴホンと咳をする織姫。
そして…

「わらわと一夜をどうじゃ?……御主人様♪」

その初々しい可愛らしい仕草をみて横島は……












殺そうと心に決めた












『神殺し』その罪深い二つ名をこの夜男は背負ったのである。








おしまい




後書きのようなもの

え~と、キツネそばです。
またこんなのです^^;
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