SS徒然未分類リネ日記
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2007.04.09 Mon
「え!?GS資格試験に潜りこむ!?」

時は原作のある場面。場所はおなじみ美神除霊事務所。
神族である小竜姫は、魔族メドーサの陰謀──GS業界をコントロールすること──を掴んで、陰謀阻止の協力要請に美神のところまで来ていた。

そして、小竜姫による説明を受け、美神が試験に潜りこむことになるまでは、普通の流れであったのだが、次の何気ない一言が横島忠夫のそれからを一変させることになる。

「…そうだ!横島さんも受けてみませんか?」

そう言ったのは小竜姫。
はじめは半眼で見ていた美神だったが、その後に続いた小竜姫の横島評に

「ま、カン違いとはいえ神様がああ言ってんだから、出てみれば?」

と、彼女もまた受験を薦めた。
二人の美女に誉めそやされて、その気になる横島。だが、彼には今のところ霊力なんて皆無だ。正直このまま出場しても、合格する可能性は極めて低い。

「お札もろくに使えないあんたが合格するわけないでしょ!」

との美神評が現実というもの。

「それをあえて忘れるのが妄想の醍醐味なのに~~~」

少し前の、その気になってた雰囲気とは一転してイジケル横島。
しかし、そんな横島に対し、小竜姫は笑ってこう言った。

「大丈夫!そのバンダナいつも身につけてますよね?」

そして、小竜姫は僅かに身をかがめると、横島の額──巻いているバンダナ──にそっと口づけをする。

<我、竜神の一族小竜姫の竜気をさずけます……!
 そなたの主を守り主の力となりて、その敵をうち破らんことを……!!>


だが、ここで運命はまたまたターニングポイントを迎えてしまった………。
なんというか、どこかであった歴史よりも小竜姫は”もう少しだけ屈んで”しまったのである。
それがどのような効果を生んだのか?


──それはまさに奇跡だった。


小竜姫の屈みこむ角度、シャツの首部の開き具合、横島の視線、たまたま着用していなかったサラシ…………。このような諸要素が奇跡的な融合を見せ、横島忠夫の視線の先に、小竜姫の双丘の頂を垣間見せてしまったのである。

「しょ…しょ……しょ!?小竜姫さまぁぁぁっっっ!!!!」

湧き上がる強烈な煩悩で、理性の箍を軽く吹き飛ばし、小竜姫に飛び掛る横島。それを迎撃する小竜姫と美神であったが、撃退までには信じられないほどの労力を要した。

──そう、凄まじい煩悩力がその瞬間、横島を駆け巡ったのである。






それから紆余曲折ありながらも、信じられないことにGS資格試験の一次試験を通過。ついでに、受験生同士の対戦形式である実技試験の1回戦まで突破した横島。あと1回勝てば、なんとGS資格を取得してしまう。


そして横島忠夫の運命の二回戦がはじまった。

「九能市氷雅、18歳です。お手柔らかにお願いしますわ(はあと)」

「も…燃えてきましたっ!!やっぱ熱血っスよねっ!?」

横島の対戦相手は九能市氷雅と名乗る美女。横島のやる気(煩悩)は、ものすごい勢いでブンブン回った。

『試合開始』

「横島いきまーーーーーーす!!」

審判員の掛け声と共に、氷雅に跳びかかる横島。その姿は、戦いに挑む男のそれというよりも、なんというか『セクハラかますぞ!うひゃひゃひゃひゃ』という飢えた狼のようである。

しかし、そんな横島に慌てるでもなく、氷雅は低く微笑むと、

ビュン!

凄まじい速さの抜き打ちを一閃した。

「おや…?私の居合いをおかわしになりましたわね…」

美神の折檻を受け続けている賜物であろうか?横島は自分でも信じられないが、氷雅が放った必殺の一撃をスレスレでかわしていた。

「銃刀法違反────っ!!」

横島が叫ぶ。1回戦は対戦相手のドクターカオスがアンドロイドのマリアを持ち込んだのであるが、マリアに搭載されていた各種銃器がこの法律に触れた為、横島の勝利となったのだ。
したがって、この度もそれに当てはまると思ったのだが。

「これは霊刀ヒトキリマル!ちゃんと使用許可がおりてましてよ」

との氷雅の言葉に、遭えなく希望は絶たれた。

「実を申しますと私────生きた人間を斬るの初めてなんですの。ああ…楽しみですわ…!」

「こ…こいつ……本気でアブないっ…!!」

物騒なことを楽しそうに語る氷雅に、生命の危機をビンビン感じてしまった横島。彼の頭脳は全会一致で即時撤退を決定する。

ギブアップ宣言。

そう、これは真剣勝負ではあるが、あくまでも試験である。したがってその決着は、必ずしも"DEAD or ALIVE"という訳ではない。負けを認めた側は、審判員にたいして『ギブアップ』と宣言すれば、その時点で宣言した側は負けにはなるが対戦は終了するのだ。

「ギブア────…」

「忍法・失言の術!」

審判員にギブアップを宣言しようとした横島であったが、その瞬間、氷雅が後ろから横島に跳びかかると、怪しげな言葉と共に彼の首を指で突いた。

「秘孔を突きました。もう『ギブアップ』とは言えませんことよ」

他の言葉は言えるのに、何故か『ギブアップ』とだけは言えなくなってしまう横島。
これで否応なしに氷雅との対戦を続けることになってしまう。

「さあ、お楽しみはこれからですわ!」

「楽しくないっ!!」

氷雅はそう言うと、素晴らしい速さで間合いを詰めてきた。先の抜き打ちをかわせたのは、はっきり言って奇跡である。もはや横島の命が風前の灯火と思われた────その時。

『大丈夫だ!案ずるな!!このような敵に倒されるそなたではない!』

「えっ?」

声が聞こえた。そう、確かに声が。

「──って、それどこじゃないーっ!!」

その間にも死神の一撃は迫る。横島は情けなく慌てふためいて、床に倒れこんでいる始末だ。
氷雅は横島の頭に狙いを定め、己が剣を突き立てようと神速の刺突を繰り出した。

だが…

『左に裸のねーちゃん!!』

「何っ!?」

声に釣られて、ほとんど遺伝子レベルの条件反射で振り向いてしまう横島。その僅かな首の動きにより、頭を串刺しにしようとしていた氷雅の一撃は、ギリギリでかわされてしまう。

「こいつ……!またよけた!?偶然じゃない……!!」

紙一重、まさに紙一重で自分の太刀をかわした横島に、氷雅は警戒する。自らの必殺の一撃を1寸の見切りでかわす相手だ、一度離れて様子を見る必要がある。
そう判断すると、彼女は間合いを詰める時と同等か、それ以上の動きで、横島と距離をとった。

「どうやら、思っていたほど簡単な相手ではなさそうですね」

表情から先刻までの余裕を消し、真剣な眼差しで目の前の男を睨む氷雅。どうやら横島を強敵と判断したようだ。

『すぐ立て!!』

また声がする。横島はその声がどこから聞こえてくるのか追った。
外からではない、自分の中からでもない。
近く、本当にすぐ近くだ。丁度ポケットに携帯電話を入れ、通話相手の声が聞こえたらこんな感じだろう。

『次は今より早い攻撃がくるぞ!!』

そして、横島は声がどこから聞こえてくるのかを突き止めた。








────股間だった……







「パンツが…!?パンツがしゃべているのか!?」

『いかにも!小竜姫の命により、そなたを守り、敵にうち勝つ力を与えよう!』

非常に格好いい台詞である。発言主が何か?を除けばだが。

「てか、なぜパンツ?」

『……言うな。我とてこのような扱いに憤慨している』

なんというか、非常においたわしい空気が股間の辺りに漂った。

『…おぬしが、竜気を受けた際、必要以上に煩悩を巡らせたのが原因だ』

そのようにパンツは説明してきた。
つまり、本来ならば、竜気を受けた箇所──この場合はバンダナ──に授けられた竜気は宿り、そこで具現化するのだが、あのとき、必要以上に放出された煩悩の激流で、授けられた竜気は具現化する前に流されてしまったのである。

そして、男の煩悩は通常”ある一点”に集中する。その結果がこれであった。






「……まあいい。とにかくアレに勝てるのか?」

真剣勝負中にもかかわらず、何故かおいたわしい数刻が流れた後、横島はパンツにそう聞いた。少々、口調が冷めたものになってしまったのは、仕方の無いことであろう。

『無論だ!!神剣の達人、小竜姫の竜気を受けし我を信じよ!』

だが、そんな彼の問いに、絶対の自信を見せるパンツ。
このパンツの答えに、横島は肉食獣に追われる小動物から、一気に捕食者側へと思考を変えていた。

「圧倒的優位に立った以上、こやつはもはや、えっちなねーちゃんにすぎん!!」

そう言って、横島は、試合開始時のように、色んなものが入り混じった目で氷雅を見つめる。

『よし!勝ちたければ指示通りに動け!』

「おう!なんでもやっちゃうよ!!」

話しかけるパンツと答える横島。そして、


 ジーーーーーー………


ズボンのファスナーを下ろす音が、なぜか会場に響き渡った。
そして、ズボンの股間から姿を現す”目玉のようなもの”と、見せてはいけない布地。

会場は静まり返った。一人、白龍と刺繍された胴衣の大男だけが、何故か興奮しているようであったが。

『ふぅ、これでやっと視界が確保できた』

今までズボンの中で、なにも見えないまま、気配のみで指示をだしてきたパンツが、ほっと一息ついたように言った。

『よし、次は……目をつぶり!!』

パチリと目を閉じる横島。

『鼻でフンフン言いながらクルクルまわるのだ!!』

そして、指示のとおりにフンフンとまわる横島……当然ファスナー部は全開である。


────この男は、ここで殺しておかなければならない


生ける変態を見せ付けられた氷雅が、そう決意したとしても無理はなかった。

「カウンターだろーが、何だろーが!!やれるもんならやってごらん!!!!」

怒りの力も付与して、本日最高の一閃を見せる氷雅。だがしかし…

『今だ!!手をたたけ!!はやく!!』

「へーい」

…ぱん

目を閉じたまま、気のない返事と共に横島が叩いた手のひらは、信じられないことだが唐竹割りにきた氷雅の刀を両側から挟みこむ。つまり、真剣白羽取りだ。

「え!?ああっ!?」

『よし!放すなよ!?放したら終わりだぞ!!』

目を開いたら、氷雅の刀を白羽取りしていた横島。
だが、氷雅は白羽取りされた事実に驚いたものの、そこから姿勢を整え、刀を持つ手に力を込める。
その為、せっかくの白羽取りであったが、結果、鍔迫り合いのような状態になってしまった。

さて、この鍔迫り合いであるが、氷雅が全ての力、己の体重さえも前方向にかけられるのに対し、横島は刀が挟んだ手を摺り抜けないように、平手を両側から圧迫しながらの対応である。つまり力が分散されてしまうのだ。ひどく分が悪い。

「う、腕がしびれてきた…!!ああああ……」

全身の力を込めて対抗していた横島であったが、もう限界が近い。だが、手を放したり、力を少しでも抜けば、その瞬間この世とお別れだ。

「何とかしろーーーっ!!」

もはや泣きながらの絶叫であったが、

『私にはどうしようもないな……』

とパンツに素気無く言われてしまった。我を信じよ……あれはなんだったのだろうか……。

そうこうしている内に、ついに均衡が崩れはじめる。横島は氷雅の込める力に抗しえなくなり、徐々に体勢が押されてきた。

「もうひと息…!!」

止めを刺さんと、氷雅は最後の力をこめんとする。
だが、正にその瞬間……




「のっぴょっぴょーーーーーーん!!!!」




横島忠夫、己の全てをかけた魂の一発ギャグだった。

あまりの意味不明さと有り得なさに”ずるっ”という、なんとも古典的な擬音付きでこける氷雅。
だが、この”こけ”で、霊刀ヒトキリマルに込められていた氷雅の霊力が、一時ではあるが途絶する。その結果……

パキィィィィン!!

という音を立てて、ヒトキリマルは中程から折れてしまった。

「やった!?」

『それでいい!!霊力が消えればこのテのアイテムはもろいものだ!』

とりあえず、命の危険を脱したことに喜ぶ横島とパンツ。
しかし氷雅は『忍び』である。得物が使用不可になったときでも戦う術は当然心得ていた。

「刀など不要!!忍びの極意は己のすべてを凶器とすること!!
 霊的格闘モードチェ────ンジ!!」

そう言いながら、自らの上着に手をかける氷雅。刀を折られた彼女は、自らの持つ無手の技で勝負を仕切りなおすようだ。

『精神集中だ!!一次試験の要領だ!早く!!』

「そんな余裕があるかーーーーーっ!!」

横島に指示をだすパンツ、取り乱す横島。そんな二人を尻目に氷雅は上着を脱ぎ捨てる。

「は────ッ!!」

上着を脱ぎ捨てた氷雅。それは……
 くっきりと形のわかるバスト。
 割れ目まで再現されてしまったお尻。
……そう、それは胸元から足までを被うピッチピチのエロエロタイツ姿だった。




「煩悩集中────────ッ!!!!」




そんな氷雅の姿を見てしまった横島は、どんでもない威力の怪光線を発射した。


────股間から……


とにかく怪光線をまともに受けて、吹き飛ぶ氷雅。

そして審判員が厳かに、この戦いの勝者を告げる。






「勝者、九能市氷雅!!」






「なんでじゃーーっ?!どういうことやーーっ?」
『そうだ!勝ったのは我々であろう?!』

勝敗を告げた審判員に食って掛かる横島とパンツ。だが、審判員はそんな二人を無視すると、マイクを手に持って語りはじめた。

「説明します、ただいまの攻撃は────────わいせつ罪です!!」


…そう、確かにそれはイカン姿だった。
ズボンのファスナーを全開にして、そこから目玉付きのパンツを晒す男。しかも最後の一撃は目玉が突き出るようにしての──つまり股間がテント──怪光線発射である。さながら某中華キャノン。
そして、怪光線が白色なのも、また痛かった。


横島は思わず会場を見渡す。
するとそこには、刺すような女性達の目!目!!目っ!!!!


──こうして横島は警官隊に連行されていったのである。








警察某取調室。

「違うんス…!俺はスケベだけど……これは違うんス!!」

カツ丼を前にして、横島の涙ながらの弁解は続いた。









おしまい




後書きのようなもの

え~と、キツネそばです。
おバカな話に戻ってほっと一息です^^;
この度は徹底的に原作を踏襲して、一部だけを変えてみることにトライしました。
なので壊れ具合は低いかもしれません;
でも、やっぱり原作面白いですね~
横島君。本当は、これくらいじゃ捕まらないかもしれませんが、そこは御愛嬌ということで^^;
題名は…………見逃してください…………m(_ _;)m
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