SS徒然未分類リネ日記
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2007.04.08 Sun
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【はじめに】
 これは、タマえもん最終話の後書きに少しだけ書かれていた
 別バージョンのエンディング(未完)です。
 補足して書き上げてみてもいいかとは思ったのですが、あえて
 その頃書いていたままを上げてみました。
 未完で止めているところに、執筆中の悶々とした苦悩やらを感
 じて笑ってみてください^^
 ではでは。
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「…私、未来に帰るの」






  ~ タマえもん 最終話 ~






そう言ってタマモは未来へと帰っていった。二日前の夜のことだ。
俺は理由を問い詰めたが、ただ一言『しかたがないの』としか答えてはもらえなかった。

まぁいい。元々俺は一人暮らしだったし、前の生活に戻るだけだ。
美神さんとこでバカやって、学校にいってバカやって…そう何も変わりはしない。




<何も変わりはしない>




そして、俺は今日もバカをやっている。

「うぅぅGSが儲かる商売ってのは本当なんか?」

不貞腐れながら味気のないパンの耳を牛乳で飲み干す。最近の俺の昼食はこれがデフォだ。
悔しいので牛乳は日ごとに『白牛乳』『コーヒー牛乳』『フルーツ牛乳』と変化をつけている。

「今日も『パンの耳』?横島君も好きね~?」

愛子が呆れた感じで言ってくる。こいつもわかって言っているから性質が悪い。

「…好きで食ってるわけじゃねえぞ」

「まったく…タマモちゃんと喧嘩でもしたの?昨日もそれじゃない?」

「…………」

「いい加減、謝ったら?そうしないとずう~っとそれよ?」

「…………」

「そういえば、最近タマモちゃん見ないけど?元気?」

「…横島君?」

あぁ、黙りこくっちまった。イカンイカン、美女美少女を待たせるなんて、煩悩魔人横島の名が泣いてしまう。

「いや、あいつさ…」

あれ?なんでだ?搾り出すようにしないと声がでない。

「帰ったんだ」

……………………
………………
…………
……




家に帰るとニュースをつけてみる。株がいくら値下がり値上がりしたとか、どこぞの役人のスキャンダルなんかがトップニュースだ。




<変わらない日々、変わらない平和>




ふと、押入れが目に留まる。
なんとなく引き戸を開けてみる。

もちろん、そこには布団一式が入っているだけ。…まったくセンチにもほどがある。




「タマモ…タマえもん……か…」

押入れの布団を見ながら呟いた。

「あいつ…結局……何しに来たんだろうな……」





<今日も世界は平和だ>













おしまい












後書きのようなもの

え~と、キツネそばです。
結局こんな、問題のありそうなラストで…
最後わかってもらえたでしょうか?ものすごく不安です;


↓以下は筆者の駄文なので、スルーしてください。








簡潔したことにより、タマえもんも駄作ながらに一応『作品』になることができました。
作品となったので、後書きらしいことを書いてみたいと思います。


タマえもんは次のような作品コンセプトで書くことを決めていました。

 ・1話読みきり型ギャグ(イメージ80年代ギャグ漫画)。
 ・難しい設定やカッコイイ設定は入れない。脳空っぽで読めるものを。
 ・テンポ至上とする。
 ・各キャラ心理は直接的描写を用いず、動作と何気ない台詞で間接的に表現する。
 ・完結させる。

このようなコンセプトになった理由は割愛させていただきます。
とにかく目指したものは、GS原作の初期フィーリング。
筆者の力不足で、殆ど満たすことが出来なかった気がしますが、なんとか書ききりました。

苦労した点は、とにかくギャグを『毎回出すこと』がまず1つ。
連載ギャグ漫画というものに、改めて畏敬の念を感じた次第です。

そして、自ら定めたハードルは高かった……。
実は時代小説が大好きなのですが、なんとかそっち系の『簡潔にして過不足無い表現』『趣、察しで捉える心情』を再現したく頑張ったのですが…

…力不足ばっかりですね




次に、各話のコンセプトと小後書きを。

まず骨子をつくり、思いつきで挿入をしていこうと目論んでいたのですが、骨子こなすだけで手一杯でした。

1話 タマえもん登場
   小コンセプト
    当作品のテンポの決定→間抜けな会話。
   後書き
    とにかく脱力系の展開を心がけました。
    正直反応悪ければここで終わりました。
   キャラ
    横島  → 原作初期
    タマモ → 天然系

2話 スケスケ望遠鏡
   小コンセプト
    原作のオカルト依存部を未来道具に置き換える。
    連載ベーシックスタイルの提示。
   後書き
    自分としては最も構成に注意した話だったのですが、反響は…;;
    改めてSSは難しいと教えてくれた回でした。
    2話と銘打ち、骨子も考えてしまっていたので、突っ走ることに…
   キャラ
    美神  → 原作初期(横島は只の丁稚)

3話 タマえもんの秘密
   小コンセプト
    とにかく萌え。
   後書き
    2話を受け、急遽詰め込まれたお話し。
    無意味にお色気(中身など)に日和ってしまいました。
    その為、レス返しではその火消しに追われます;
   キャラ
    おキヌ → 幽霊キヌ

4話 変わってしまった未来
   小コンセプト
    既存GS路線(ヒーロー横島)の否定、未来変更。
   後書き
    実は中核となる話。ここでのヒーロー横島否定がタマモの召還理由。
    蝶の羽ばたきが、海を渡って嵐を起こす…ではないですが、なかった存在が
    現れた瞬間、それ以降は全て変わるという未来変更を強制しました。
    ただし、あくまでもギャグでやっています。
   キャラ
    鬼門  → 原作イメージ
    小竜姫 → 原作イメージ(※小竜姫は結局でませんでした)

5話 忠夫の恐竜
   小コンセプト
    ドラパロディーの壱モデル、完全外伝系の話にする。
   後書き
    4話「変わってしまった未来」は中核の話だったので、少し重くなるかと思い、
    ここに息抜きが予定されていたのですが…4話ちっとも重くなかったです。
    ティラノ親父は蛇足だったな。
   キャラ
    ビー助 → 完全に別物にする。

6話 復讐の恐怖公
   小コンセプト
    4話「変わる未来」とのセット。反動パロ。
    既存GS路線とタマえもん世界の衝突。
   後書き
    コンセプトの通り4話とセットになるお話です。
    ここでの描写で既存GS路線(ヒーロー横島)は完全に排除されました。
    一番書きやすかった回です。
   キャラ
    アシュ → 原作の知的アシュ

7話 看病しましょう
   小コンセプト
    最終話を「さよなら」にするため、横タマの結びつきを強調。
    ほのぼの系にする。
   後書き
    ん~これまた微妙な回でした。
    でも最終話で別れを演出したかったので、どうしても結びつきを強調を
    詰め込みたかったのです。
   キャラ
    なし

7.5話 横島の価値は
   小コンセプト
    日常の除霊風景。とにかく役に立たない横タマの描写。
   後書き
    ボツりました。
    狙いはGS試験前から間すっ飛ばしてアシュ編後に接続させるような
    イメージでしたが、無くてもまぁ成立するなと。

8話 さよならタマえもん(前)
   小コンセプト
    さよならドラえ○ん のパクリ。
    最後にタマ帰還の事実を告げるよう持ってくる。
   後書き
    ん~正直シロミはどうでもいいなと。
    タマの未来召還と最後の台詞のつなぎの為の登場でした。
    もう少し書きようがあったと反省

9話 さよならタマえもん(後)
   小コンセプト
    さよならドラえ○ん のパクリ。
    最後だけしんみりシリアスっぽくやる。
    1話と被るような帰還描写を。
   後書き
     難産どころじゃありませんでした。
     この大あらすじの時点では、タマモはまた帰ってくる予定でしたが、
     プロット起こしの時点でまったく別物になりました。
     理由としては「さよなら…」を成立させるにあたり
     「のび○とジャイ○ンのタイマンシーン」必須なのですが、それに
     該当する適当なものが浮かばなかった。
     しかたがないので、最後に横島一人称にし、タマえもんが変えたし
     まった世界<なんでもない平和な世界>を流すことで終わりにする
     話になりました。





最後に、このような駄文に長々とお付き合いいただき、本当にありがとうございます。


2006.09.14 キツネそば






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「…私、未来に帰るの」






  ~ タマえもん 最終話 ~






「……冗談にしちゃ性質が「冗談じゃないわ」」

おちゃらけた言葉は最後まで言わせてもらえなかった。タマモは前髪で表情を隠したまま立ち上がる。

「…楽しかったよ……サヨナラ…横島」

そう言うと、タマモの身体がブレはじめた気がした。
正直、この時俺が何を考えていたのかは覚えていない。ただ、納得できない気持ちだけはあった気がする。
俺はタマモの腕を掴んだ。

「ちょっと待て!訳わかんねえよ!今更…今更突然居なくなるとか!!」

腕を掴んだときに、妙に現実感がなかったというか、空気を掴んでいるような感覚がしたが、かまわず握り締めた。
そうしないといけないと思ったから。

「離して横島…無駄なの」

「無駄って何がだよ?!」

そう言い合いながらもタマモの存在はどんどん希薄になっていく。

「委員会の…………」

そんな言葉を聞いた気がした。
だが、俺の記憶はここで途切れた。






次に目が覚めたときに、俺が居たのは、真っ暗な空間。
高さも奥行きもまったく分からない。
目が覚めていると言ったが、完全な確証はない。一片の光すらない空間では、自身の手足すら見えないのだから。

『…信じられんな……さすが特異点と言ったところか』

暗闇の中、声が響いた。

『…F002X3の転移を利用して辿りついたとでもいうのか?』
『…ありえん……この界には物質は存在できんはずだ』
『しかし、存在している』

更に響く声たち。何を言っているのか理解できないが、誰かが居ることは確かなようだ。

「おい!誰かいるのか?答えてくれ」

俺は暗闇の中、声をあげた。

『我々を認識している』
『…まこと、宇宙に愛されている存在というべきか…』

声たちは、俺を無視してそんなことを言っていたが、俺の方もそんな声を無視して更に問いかけた。

「誰かいるんだろ?ここはどこなんだ?俺はどうなったんだ?タマモはどうした?」

美神さんとこのバイトのおかげか、俺はこういう常識外の事態に強いのかもしれない。あまり取り乱すこともなく、声も震えずに聞きたいことを聞けたと思う。

すると、初めて俺に向けたと思われる声がした。

『……宇宙が君をここへいざなったということは、君に説明をしろということなのだろうな』

すると、目の前にいきなり映像が流れ出した。

それは、ある少年の物語。
なんのとりえも力もない只の少年が、色香に迷ってGS見習いとなり、丁稚として使われる毎日。だが彼はGS試験の事件をきっかけにして自身の霊力に目覚める。
数々の事件をこなしていき、それに併せるようにして、力を増す少年。
そして、アシュタロスの反乱を、愛する存在と引き換えに潰す。

そんな物語。そう、どこにでもある少年漫画のようなお話。

だが、その少年は、物語として映像に映し出されている少年は


…俺だ…


『それは、本来あるべきだった世界の姿』

『そして世界には……当然続きがある』

続けて見せられたのは、物語の後の世界。
世界の危機は救われ、神魔はデタント協定を結び平和となったであろう世界。

しかし、そんな都合のいいものではなかった。

アシュタロス事件の際に霊能が見せ付けた力は、一流の霊能力が現代兵器を、核すらも圧倒できることを証明してしまい、世界の軍事バランスを一変させてしまった。
それは、大国による抑止を弱体化させることになり、各地でテロ、内戦、紛争が相次ぐような世界となる。

そして…神魔がそれを後押しするのだ…。

神魔は最終的な崩壊である『ハルマゲドン』を回避するため、デタント協定を結んだ。
だが、当然ながら全てのものが善しとするべくもない。
では、どうするか?…代理戦争である。
支援を授け、時には名目すらあたえながら人間を戦わせる両者。しかし、最終的決着だけは絶対にゆるさず、一方が絶対的優勢になると、バランスと称して圧倒的な力を駆使する。

世界は滅びはしないが平和でもない、絶えず戦いが行われる…それも管理されて…。
そのようなものになったのだ。

……………………
………………
…………
……

「…ウソだろ?」

『かもしれん』

横島の呟きに声が答えた。

『既にこの記録はフィクションになりつつある』

…どういうことだ?…横島はたずねた。

『我々は歴史を変えようとしている「かつて人間だった者達」なのだよ』

声が言う。

『世界のメインストリームから外れ、このような界を作りだし、なんとかあのような未来を迎えさせたくないと願った者たちの集まり』

『「神魔に逆らう者」それが我々だ』





『世界があのようになってしまったのは、アシュタロス事件が直接的な原因だった』

確かに映像ではそう見えた。

『我々は、かの未来に絶望し、様々なシミュレーションを行った』

『抑止力として戦った君を際限なく強化する方法』
『君に起こりうる歴史を知らせる方法』
『力ある協力者を与える方法』
『抑止力として更に強力な存在を送り込む方法』

『…そう、あらゆるシミュレーションが行われた』

…だが…と声が続く

『全ては、結局アシュタロス事件を引き起こし、事件がどのような解決見たとしても、その後の世界は似たようなものにしか成りえなかった』

『なぜか?』

『それは、原因がアシュタロスではないからだ』

『原因は「きみ」なのだよ』

……………………
………………
…………
……

…理解できない…

『世界、いや宇宙は「きみ」をメインキャストに選らんだ』
『したがって、宇宙は「きみ」に相応しい場を用意する』
『アシュタロスは結局「きみ」に対する敵役という役柄をあたえられ、それに相応しい格好をとらんとする存在にすぎない』


『そう…「きみ」の在り様こそが世界を決定するのだ』


…まったく理解できない…

『「きみ」を殺すことも当然考えられた。だが、宇宙がそれを許さない』
『宇宙はあらゆる出来事から「きみ」という存在を守る』
『したがって「きみ」を排除することなく、敵対することもなく、「きみ」という存在を弱める必要性があった』


『そこで我々は「きみ」の成長要素を取り払うべくある存在を送り出した』
『それがF002X3、かの九尾妖狐をモデルにした存在』
『きみが「タマえもん」と呼ぶものだ』


ひどく胡散臭い説明が終わった。




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